機器から物流システム全体へ、その未来像に魅力を感じた

「今後はフォークリフトの会社から、物流システム全体の自動化を手掛ける会社を目指していく」。学生時代に参加した工場見学で、産業車両部門の方から伺ったお話に感銘を受けました。その後、希望がかないトヨタL&Fカンパニー 物流ソリューション事業室の配属に。物流機器単体の販売・支援を行う小中規模案件の担当からスタートし、現在は流通・アパレル業界をはじめとする大型顧客を担当。コスト削減や省人化につながる物流ソリューション提案を通じて、現場のさまざまな課題を解決するべく、日々奔走しています。

提案から導入まで、
物流ソリューションを指揮するエンジニア

私たちが手掛ける物流ソリューションは、稼働中の倉庫の一部を自動化するような場合もあれば、物流センター全体の自動化の仕組みをイチからプランニングしていくケースもあります。いずれもお客さまの経営課題や現場の課題の解決に向けて、初期段階から打ち合わせに参加し、物流全体のレイアウトを描き、自動倉庫や無人フォークリフトなどの物流機器やソフトウェアの提案、契約金額の取りまとめなどを行っていきます。そして、受注後の導入フェーズではプロジェクトマネージャーとして、現地施工から引き渡しまでを取り仕切ります。その業務範囲は非常に幅広く、セールスエンジニアとシステムエンジニアの両方の役割を兼ねているというイメージです。
現在、担当しているのは大手流通企業の物流センター立ち上げ案件で、計画に２年、立ち上げまでに３年を要する大規模プロジェクト。お客さまにとっては過去最大の投資案件で、その期待に応えるのは大変ですが、これまで以上にやりがいを感じています。

事業部の未来への一歩を築くため、オランダへ

2017年に当社の仲間に加わったオランダの物流関連企業、Vanderlande社に、2018年から1年間、出向しました。目的は大きく二つあり、一つは小売業および小包・郵便事業向けの物流システムに強みを持ち、物流機器やソフトウェアを自社で開発・生産しているVanderlande社の技術やノウハウを学んでくること。そしてもう一つは、現地メンバーとの関係を構築し、今後両社が協業してビジネスを進めていくための「橋渡し」役となることでした。自身にとっても、事業部にとっても初めての試み。かつ、意思疎通もうまくいかない中で新しいことを組み立てていくのは、苦労の連続でしたが、それ以上に大きな学びを得る機会となりました。

グローバルな連携を生かして、新たなことにチャレンジ

eコマースが急拡大する今、入社当初から志していた「物流ソリューション」をその最前線で推進できることに、大きな喜びとやりがいを感じています。
今後は、オランダ駐在の経験を生かし、日本のお客さまにVanderlande社をはじめ、海外の機器・ソリューションをショッキのノウハウと組み合わせて提案し、最新技術を駆使した高度なスマート物流システムをお届けすることが目標です。また、海外との連携により広がったネットワークをフル活用し、いずれは海外での物流センター立ち上げにも携わっていきたいと考えています。

私たちの生活において「物流」の役割が重要になっていく一方で、物流現場においては多くの課題が存在しています。現場の改善につながる提案を通じて、現場を支えていく、変えていくことが私たちの役割だと考えています。