- 技術総合職
エンジン事業部 技術部
2009年4月入社
工学研究科卒業
小関 知史
道なき道も突き進む、
パワフルで環境性能に優れた
エンジンを世界に。
目指すのは、世界No.1の
パワートレインメーカー。
PROFILE
技術者として、一流の中でもまれたい
ショッキを選んだのは、「技術者として成長するために、高いレベルを要求される環境に身を置きたい」という思いから。トヨタグループの源流企業でありながら、ベンチャースピリットを持ってモノづくりに取り組む社風にも、魅力を感じました。
現在、自動車向けのディーゼルエンジンなどの制御開発を行うチームに所属。排気・燃費・ドライバビリティを最大限に引き出すための新しい制御構築を担当しています。
MISSION
クルマの心臓部であるエンジンの動きを担う、責任
「新しい制御システム」を構築するのは、新しいハード(電子デバイス)をエンジンに搭載する時。エンジンをコントロールするコンピューター「ECU」から電気信号を送り、ハードの制御を行います。ハードの「最適な動かし方」を構築していくのが私の仕事です。その際、面白くもあり、難しくもあるのが「解」が分からないこと。現在、手掛けている新システムにおいても、どう動かすのが最適なのか、制御の「思想」を構築するために、机上で議論を行うことからスタートしました。次に、その思想が本当に正しいのか、仮説を立ててシミュレーションを実施。仮説通りのデータが出ても、差異があったとしても、そこに至った理由が証明できるまで、あらゆる角度からデータを検証していきます。この過程においては他のチームとの連携も不可欠で、設計チームとはハードの寸法や応答速度などを何度も調整、適合チームとは燃費・出力・排気など各種制御パラメーターの調整について議論を重ねます。その過程は、入社前に自分がイメージしていたよりも何十倍もシビア。人の命に関わる製品を手掛けているので当然ですが、ショッキの品質に対するこだわりと、自分が担う責任の大きさを痛感しています。
EPISODE
求める「解」への道のりは険しい、だから面白い
市場で使われる自動車の運転パターンはさまざまで、街中で走る人もいれば、山道・砂漠を走る人もいます。どのような場所においても一定のドライバビリティを担保する必要があるのですが、以前、適合チームからある運転パターンで「ドライバビリティ向上のために、制御をレベルアップしたい」というオーダーが入りました。制御担当としては、ハードの限界があり、それ以上は難しいと判断していたのですが、担当者の熱意に押され、再度対策を練ることになったんです。このような時に心がけているのが、全体を見渡し、原点に立ち返ること。この時も「そもそも本当にハードは限界なのか?」という疑問から、専用の計測装置を製作し、アクチュエーターに取り付け動かしてみたところ、まだハードのポテンシャルを使い切っていないことが判明。そのエビデンスを元に制御を見直し、適合チームとテストコースへ出て「ああでもない、こうでもない」を繰り返しながら、「解」にたどり着くことができました。
常に高いレベルを要求される中で、焦りを感じることもあります。しかし、その要求に応えようとエネルギーを注ぎ込んだ分だけ、自分の成長と周りからの信頼につながるのだとも感じています。幸い周りには、各分野のエキスパートが揃っており、共に知恵を出し合い高い壁に挑んでいける。この恵まれた環境が、技術者としての成長につながっています。
DREAM
パワートレインの可能性を広げる、革新的な技術開発に挑む
2012年から自分が主体となり、シミュレーションを取り入れた新しい開発プロセスに取り組んできました。大学時代から使ってきた開発ツールの知識を生かせましたし、ショッキ初の制御構築のプロセスを先導できたことは、自信にもつながりました。
今後の目標は、ショッキを世界No.1のパワートレインメーカーにすること。性能・燃費・排出ガス・コスト、あらゆる面で世界のお客さまのニーズと期待に応えるため、AI(機械学習)の活用や、電動化を視野に入れた技術開発に取り組んでいます。100年に一度の大変革期ともいわれる自動車業界。技術開発のスピードはさらに加速していくはずなので、大学や研究機関との連携も強化し、パワートレインの可能性を広げる革新的な技術開発に挑んでいくことが不可欠だと考えています。
VISION 2030
電動化を含め環境性能のさらなる向上に取り組み、地球環境・社会・人との調和を図りながら、安全で快適な走りを実現できるようパワートレインを進化させていくこと。そして、都市部から未開拓地まで、幅広いお客さまに満足いただけるクルマをお届けしていくことが、私の役割です。
SCHEDULEとある1日のスケジュール
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8:30
メールチェック・返答、スケジュール確認保育園に子供を送ってから出社。他チームや他社からの問い合わせに回答。
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9:00
メンバー進捗確認進捗確認をかねた声かけ。コミュニーケーションが重要。
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9:30
制御検討机上にてエンジン制御の検討。ときにはチームでブレスト実施。
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11:00
他社打ち合わせ協業している業務についての相談会。
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12:00
会社の食堂でランチ同期6人で週末のBBQの相談など談笑。安くて美味しいランチ。
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13:00
昼一ミーティング伝達事項の展開。
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13:15
シミュレーションで制御動作確認検討した制御のシミュレーションと確認。
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16:00
コーヒーブレイクメンバーと売店にお菓子を買いに行く。
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16:15
メンバーの業務相談悩み事について相談。次のアクションを決める。
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17:30
シミュレーション結果を解析し、再度制御検討
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18:30
明日の予定を確認
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19:00
退社ゴルフの練習に行くことも。